アメリカの教育哲学者、イズラエル・シェフラーさんは、教えることを次の3つに分類して、第一義を除いて他は実質的に不可能であるとしています。
第一義 to teach that ・・・
・・・という事実を教える
例:アメリカ大陸の発見年を教える
第二義 to teach how to ・・・
・・・についての方法を教える
例:自動車の運転法の教授
第三義 to teach to be ・・・
・・・であれ、と教える
例:高潔な技術者であれと教える
ここで、私たち日本人は、「いや、第二も第三も教えられるよ」と思うのですが、注意が必要です。
日本語の「教える」は行為動詞で、teachは達成動詞であることがポイントです。
前者は、結果を伴わないのですが、後者は目的達成が条件になります。
教育とかトレーニングとかを考える時に、教えると達成動詞として考えると、色々と有効な方法が出てくるのかなと思いました。