欧米のマニュアルのルーツは、古くは古代ローマから始まり、「異民族を植民地支配支配のための官製マニュアル」にあるそうです。
時代が下り、英国の植民地政策や米国の移民国家運営も同様に体系化、標準化の機能を重視したマニュアルが整備されました。
一方で、日本のマニュアルの系譜は、「日記」だそうです。
平安貴族たちは、政務を実行するために、故実・先例・史実を「日記」を暗記したそうです。
日記が、「儀式および政務を運営するためのメモおよびマニュアルだった。」そうです。
(松薗斉「日記の家⁻中世国家の記録組織⁻」)
そういわれると、日本の経営マニュアルのバイブルともなっている、松下幸之助さんの「経営心得帖」、「商売心得帖」なども日記調です。
日本人のルーツをもちながらも、多様化した現代で効率を上げるには、それぞれを目的によって使いこなしていく技術が求められますね。