紳助さんが後輩芸人に「漫才の戦略」に関する講義を収録したDVDがあります。
その中でとても興味深いのが、紳助さんがおこなったお笑いの分析する方法です。
通常であれば、過去の動画や音声を沢山聞きまくると思うのですが、紳助さんは後輩にこのように伝えます。
「おもろい漫才を録画して観る、テープにとって聴くとかみんなもやってるでしょ。そんなの何遍やっても何もわからんわ。紙に書くの。ものすごい時間かかるけど全部紙に書き出す。それで毎晩寝るときに何が違うんやろって考えるの。そうすると色々とわかってくる」。
情報を視覚化し構造化することで分析を進めていたのですね。この分析から、「オチのパターンは8割一緒でいい。お客は気づかない」「面白くないネタを混ぜることで面白いオチが引き立つ」「間の数が多くなるほどリズムを保つのが難しくなる」といった法則を見つけ出していきます。
頭なのかだけで考えるのではなく、文字化すること、見える形にすることの重要性を教えてくれる講義です。