マッキンゼーのフレームワークである7S
戦略(Strategy)、組織(Structure)、システム(System)、価値観(Shared Value)、Staff(人材)、スキル(Skill)、スタイル(Style)。
7Sの内、戦略、組織、システムをハードSといい、価値観、Staff、スキル、スタイルをソフトSと言います。もとマッキンゼーの名コンサルタントの名和高司さんは、この7つのSの関係を、以下のようにまとめられています。
「本来の狙いはソフトSを変えることにあるのだが、それを実現するために周りのハードSから始める、というのが、マッキンゼー的な組織変革のやり方だ。いわば、ハードSが手段、ソフトSが目的だ。そのなかでも、システム(仕組み)を重視する。じっくり漢方薬的に組織を変えるのは、システムだ。システムが変わることによって、スタイル(行動様式)が変わる。結果的にはスキルやスタッフ(人の能力と規模)もそれまでとは違ったところで蓄積されてくる。それらを通じて、中核となるシェアードバリュー(価値観)が変わっていくことを期待するのである。
名和さんは、システム(仕組み)を変えることによって、人材そのもの、スタイル、価値観までも変えることができるとされています。
このシステムとは、意思決定の方法、評価の基準、業務上でやるべきこととやってはならないことの見直しなどです。つまり、マニュアルそのものです。
現場を刺激するレバーを後戻りさせないための最後のハードSがマニュアルによる業務そのものの見直しということになります。