トランスフォーメーション赤字

ガートナーの調査によると、従業員が会社の改革をサポートする意欲は、2016年に74%だったにもかかわらず、2022年には43%に急落しているそうです。背景には、実施される業務改革が増えすぎていることにあるようです。(2016年で年2回程度の業務改革が2022では10件という数字も)

従業員によりよい働き方をしてもらうための各種の業務変革プロジェクトが、それ自体が従業員を疲弊させているという笑えない結果になっています。

これは、課題解決のためのプロジェクトを推進することが仕事であるコンサルタントにとっても肌感覚でつかめるものです。組織のトップの意向でプロジェクトを企画・立案して現場に入ると、びっくりするぐらいの温度差を感じることがあります。

「はいはい、また始まりましたね。今度はどんな手で現場を締めあげるのですか?」

「前回とん挫したプロジェクトと同じことをなぜ今回もするのですか?、学習能力ありますか?」

などなど、現場の方々からは有言無言の反応が返ってきます。

トップの意向を受け取りながら、どれだけ現場発の変革プロジェクトにしていけるかが、コンサルタントにもとめられる一番の技量になってきていると感じます。

shin
ドキュメント、マニュアルの制作運用を経営視点からサポートします。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。